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顔料プリント

顔料プリント

プリントは別名「捺染」(なせん・なっせん)とも呼ばれます。

 

顔料プリントは顔料とバインダーを混ぜて着色します。バインダーとは顔料を繊維に固着させるための接着剤のようなものです。

 

そのため、顔料プリントは染料プリントに比べてやや厚みのある存在感のある仕上がりになります。バインダーは、熱をかけることによって固着します(乾熱処理・「ベーキング」ともいいます)。


シルク スクリーン プリントの作業の流れ

 

使用したもの

・シルクスクリーン版

・スキージ

・バインダー W-130 (染み込みタイプ:林化学製)

・ニューラクチミン Black FLTR (顔料:大日精化製) 

 

プリント手法の分類

スクリーンプリント

型枠(スクリーン枠)で機械を使い、謄写版(とうしゃばん)の要領でプリントしていくもの。カラフルな模様がプリント可能。

 

ハンドスクリーン・プリント

自動(機械など)のプリントに対して、アルミ等の型枠を手で移動させてプリントしていくこと。型枠に制限がないのでたくさんの色を使うことが可能。その他にも江戸時代から行われている「小紋」「型友禅」等がある。

 

ロータリープリント

スクリーンの型を円筒状して、それを機械にセットし回転させながら生地に色糊をしめつける。スクリーンプリント同様、カラフルな模様がプリント可能だが、ストライプやボーダー柄は技術的に型口がうまく取れない為、捺染できない。

 

マシーンプリント

ローラー捺染、機械捺染、単にマシーンともいう。銅ロール(彫刻用ロール)に模様や絵柄をエッチングのように彫刻凹版し、輪転機の要領でプリントするもの模様の色の数と同じ本数がいる。繊細な表現は可能だが柄を合わせてプリントすことは難しく、色の表現も限られる。

 

転写プリント

特殊なインクを紙に印刷して、布面に重ね合わせて熱を加えて模様を布に転写して染める。転写プリントは従来の捺染方法に比べて水を使わなくていい為、公害の恐れがない。写真のような表現も可能だが、コストが高くなるという面もある。