染色試験の計量方法
染色試験における少量の染料を誤差なく計量する方法について掲載しています。
例えば、
10g x 0.01%o.w.f.を計算すると0.01gと非常に微量になります。
このような少量の染料を誤差なく測るには染料を薄めた液を使用します。これを「倍液」と呼びます。
以下の画像2例はいずれも同じ量の染料0.01gを測った例です。
5万円くらいする電子秤でも0.01gまでしか測ることができません。
そのため小数点3位以下が見えず、実際には0.011gや0.019gになってしまいます。
つまり誤差が非常に大きくなる可能性があります。
それに比べ上記画像右側の染料を1,000倍に薄めた1,000倍液から10ccを測るやり方では誤差が非常に小さいことがわかります。
最悪ミスして11cc測ったとしてもグラムに換算すると、0.001gのオーバーにすぎません。
まあいずれにしても正確に測らねばダメなのですが....
倍液の種類
100倍液の作成方法
1,000倍液の作成方法
10,000倍液の作成方法
上記で作成した「1,000倍液」から「メスピペット」で「10cc」を計量して「100cc」に薄めます。
後の手順は「1,000倍液の作成方法」と同じです。
「倍液」を使用した計量例
布「5g」に対して染料を計量した場合
・染料 1%.o.w.f → 100倍液 を 5cc
・染料 0.1%.o.w.f → 1,000倍液 を 5cc
・染料 0.004%.o.w.f → 10,000倍液 を 2cc
単位については「 染色で使う単位」のページで解説しています。
染料・染色講座 上級編 目次
染色処方とは料理のレシピみたいなもの。
「はかり」・「鍋」など染色に必要な道具について解説しています。
「浴比」・「%」などについて分かりやすく図解で解説しています。
実例だけでなく簡単に計算できる「染料自動計算フォーム」もあります。
・染色試験の計量方法
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「折れ線グラフ」ぽい染色処方(レサイプ)の見方を解説しています。
「色あわせ」とも呼ばれる本番染色前の重要な作業について。
色の彩度を下げる?混色とは?について図でわかりやすく解説しています。
綿や麻やウール。色の付き方、縮み方。
各種繊維・テキスタイル(織物)の分類一覧表を掲載しています。
染料や染色に関する用語の解説です。
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